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全ト協、春の交通安全運動における実施計画を発表
3月9日、全日本トラック協会(以下:全ト協)は、4月6日(水)~15日(金)の期間に実施される「春の全国交通安全運動」における実施計画を発表しました。
安全運行の確保における最重要項目2点
実施計画における最重要項目としては以下の2点が挙げられています。
▽1.飲酒運転の根絶
ドライバーや市民の生命を危険に晒すばかりでなく、所属する事業所や運送業界全体への信頼も大きく傷つける飲酒運転。その根絶を最重要項目のひとつに位置づけました。ドライバーに対して、アルコール検知器の携行や、酒気帯びの有無の想定方法、測定結果の確実な方法などの指導を徹底します。▽2.追突事故及び交差点における事故の防止
もうひとつの最重要項目として、追突事故と交差点事故の防止が挙げられています。これらは業務用トラックがかかわる事故の中でも特に件数が多いものとなっています。事故防止セミナーによるドライバーへの指導・教育や、事故防止に有効な安全装置の普及などといった対策が取られます。
安全運行の確保における重要項目8点
最重要項目に次ぐ重要項目としては、以下の8点が挙げられています。
▽3.子供を始めとする歩行者の交通事故防止
子どもを始めとする歩行者の傍を通過するときには、充分に速度を落とすなど、思いやりのある運転を行うよう努めます。▽4.夕暮れ時と夜間の歩行中・自転車乗用中の交通事故防止
夕暮れ時や夜間は視界が悪く、歩行者や自転車を見落としやすくなります。該当する時間は普段より抑えた速度での走行や、早めの前照明点灯、交差点付近における安全確認などを徹底していきます。▽5.携帯・スマートフォンの使用禁止の徹底
運転中にスマートフォンを使用する行為の禁止を徹底します。なお、運転中におけるスマートフォンの使用は、令和元年12月の法改正によって罰則が強化されました。▽6.高速道路における事故の防止
高速道路における事故は、高速道路に入ってから1時間以内に多く起こります。そのため高速道路に入ったダオライバーにはできる限り早い段階で休憩を取るよう指導するなどして、対策を行います。▽7.トレーラ事故の防止
海上コンテナの固定方法や鋼材の固縛方法などを再確認し、トレーラ事故の防止を図ります。全ト協が制作した「トレーラーハンドブックや「鉄鋼輸送に携わるプロ運転者・管理者ガイドブック」などを活用します。▽8.健康起因事故の防止
ドライバーの体調管理は安全運転において欠かせない要素です。点呼時にドライバーの疲労状況、睡眠状況、健康状態の確認を徹底し、体調急変にともなう事故の防止を図ります。▽9.過労運転の防止
こちらもドライバーの体調管理にかかわる項目です。「過労や睡眠不足が事故を引き起こす恐れがある」ことを事業者とドライバーの間で共有し、休憩や睡眠が充分に確保されるよう努めます。▽10.「web版ヒヤリハット集」を活用した安全意識の高揚
全ト協のホームページでは、一歩間違えば事故に繋がりかねなかったケースのドライブレコーダー映像を「web版ヒヤリハット集」として公開しています。こちらを活用し、安全運転への意識を高めます。
安全への意識は時期を問わず必要
行動計画の中には、上記に紹介したものの他にも、日々の点検を徹底することによる車両の安全確保や、事故情報の収集、広報活動の強化による安全意識の浸透などが盛り込まれています。
春の全国交通安全運動は4月6日(水)~15日(金)の期間ですが、安全運転への意識は一年を通して欠かせないものです。ドライバーひとりひとりや、運送事業者が、日頃の運転や管理体制について改めて見直す機会とするのがいいでしょう。
文/BUY THE WAY lnc.
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