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女性ドライバーを応援するプロジェクト「Lady5」とは?
国土交通省が「トラガールプロジェクト」を発足させた2014年以降、トラック業界は女性ドライバーの活躍促進に取り組み続けていますが、業界における女性ドライバーの比率は依然として低い水準になるのが現実です。
そんな中注目を集めているのが、女性ドライバーにスポットを当てたプロジェクト「Lady5(レディーゴー)」です。トラック買取専門店「トラック5」が2017年より運営するこのプロジェクトは、編集責任者のジョアナさんを中心とした女性目線での発信で支持を集めています。特にInstagramにおいては、開設から1年あまりで2万人のフォロワーを獲得する人気アカウントとなっています。

女性ドライバーの活躍促進が叫ばれる背景には、トラック業界が抱えているふたつの課題があります。ひとつ目の課題はは業界における慢性的な人手不足の解消。そしてもうひとつの課題はこれまで「男性の職場」とみなされがちだった業界イメージの一新です。
国土交通省が「トラガールプロジェクト」を発足させた2014年の時点で、トラック業界における女性の割合はわずか2.4%(約2万人)しかなく、全業種の平均である42.8%を大きく下回っていました。しかしトラックを運転するために必要な大型免許を保持している女性は13万人以上。トラックドライバーという職業が彼女たちにとって魅力的な選択肢になっていけば、人手不足解消に一定の効果がみられると期待されています。
Lady5の主な活動は、「女性とトラック」をテーマにした写真の投稿や、現役女性ドライバーへのインタビュー記事など。写真のモデルやインタビュー対象となる女性は随時募集しており、現役の女性ドライバー自身が情報発信に参加できる仕組み。白やピンクを基調とした公式サイトは、すっきりとして可愛らしく、女性が親しみを持ちやすいデザインになっています。
SNSでの情報発信も積極的に行っているのがLady5の大きな特徴です。特にInstagramでは、前述の通り発足してからのわずか1年余りで、2万人以上のフォロワーを獲得。これは2014年時点での女性ドライバーの総数に迫る人数です。投稿一覧には、トラックを背景にした女性ドライバーのセルフィーなど、従来のトラックドライバーのイメージとは大きく違う華やかな画像がずらりと並んでいます。
さらにTwitterでは5000人以上のフォロワー、Facebookページも4000以上の「いいね」を獲得。ますます注目度は高まり続けています。
Lady5の公式サイトには、現役女性ドライバーのインタビュー記事が多数掲載されています。ドライバーになったキッカケや仕事のやり甲斐、長期的なキャリアのイメージなど、貴重な生の声がまとめられているため、実際の働き方がイメージしやすい内容となっています。
またブログには、仕事中の着替えや日焼け対策、トイレ、体調管理の方法などに関するQ&Aや、仕事と育児の両立にまつわる記事など、女性ドライバーならではといえる疑問や悩みに答える記事が掲載されています。
文/BUY THE WAY lnc.
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