> > トラ男は姿勢に気をつけるべし

ドライブワーク通信

トラ男は姿勢に気をつけるべし

トラックドライバーは、単独で判断する、連続作業をする、とっさの対応が必要など、ドライバー自身の心とカラダの状態が仕事に及ぼす影響が大きい。そのため、健康管理も仕事のうちと言えるだろう。今回は、ドライバーが気をつけたい病気とその対策についてお伝えする。

腰痛を絶対回避したいトラ男は姿勢に気をつけるべし

「トラックに乗ると長時間同じ姿勢でしょう?間違った姿勢だと、腰痛になったり、肩こりがひどくなったり…。だから、普段から正しいフォームで運転することを心がけていますね。
シートに深く座る、なるべく首を曲げずにまっすぐ前を見る、など。まだヘルニアにならずに済んでいます」(30代、男性)

一度トラックに乗り込むと、ハンドルとアクセル、ブレーキ操作だけで、ほとんどその他の部分が動かなくなるもの。そのため筋肉が固くなったり、一カ所に長時間負担がかかって骨を痛めてしまうトラ男は多い。 そうならないためには、正しい姿勢で運転する事が大切だ。 運転姿勢はシートの位置を正しくするだけで、だいぶ改善される事が多い。
深く座った状態で、ブレーキを踏んだとき、膝が伸び切らない距離にシートを設置する、
ハンドル上部を握ったとき、肘に余裕のできる角度にシートバックを合わせる、など。
背もたれの角度は90度〜100度前後がのぞましい。

運転手の職業病?!「痔」を防ぐには血行をよくしよう

「先輩ドライバーがコレで苦しんでいるのを見て、俺は絶対にならないぞと固く決意。
できるだけ下半身の血行をよくするため、ストレッチは欠かさない!また、入浴をゆっくりする、アルコールや辛いものはできるだけ控えめにしています」(30代、男性)

痔、それはできれば一生無縁でいたい病気である。しかし、長時間同じ姿勢のドライバーは、常にコレと隣り合わせ。一番の対策は血行を良くすること。休憩時間にはかならず運動やストレッチを行い、また、冬はホッカイロを腰に貼る(ズボンの上から患部に貼る人も……)、ドーナツ型のクッションを持ち込むのも有効だ。

糖尿病予防に、食生活のちょっとした注意ポイント

「糖尿病にならないために、食生活に気をつけています。甘い物を食べない、また醤油や塩を過剰に摂取しないなど。ついつい休憩時間に甘いものを食べたくなるけど、気合いで我慢。」(40代、男性)

トラック運転を生業にしていると、ついつい生活が不規則になりがち。食事の時間はまちまちだし、睡眠不足や、就寝時間のばらつきも起こりやすい。そのため生活習慣病にかかりやすいと言える。 とくに糖尿病は、悪化すると合併症が引き起こされる可能性がある。
糖尿病網膜症、糖尿病腎症、糖尿病神経障害など深刻な病気になりやすいため注意が必要だ。 糖尿病になりやすい人の特徴は、太っていること。そのため、糖尿病をふせぐには、適度な体重キープを心がけ、健康的な食生活が不可欠。

・ 野菜を多く食べる
・ 甘いものを食べない
・ 決まった時間に、ゆっくりと食べる
・ 調味料をかけすぎない
・ ながら食いをしない

など、塩分や糖分過多にならないような食生活を心がける事が必要だ。
SAやPAの食事も、なるべくスナック菓子やパワーバーなどは避け、バランスのよい弁当や野菜中心のおかずを食べるようにしよう。また、勤務中は難しくても、家での食事では、
ゆっくりよく噛んで食べるなどの工夫を。

カラダが資本のドライバーにとって、健康=お金そのもの。逆に、健康でさえいれば、高齢になるまで続けられる仕事でもある。
トラ男の諸君が少しでも健康を維持し、一日でも長く、快適なドライブワークを続けられるよう祈っている。

文/BUY THE WAY lnc.

ドライブワーク通信バックナンバー
  • 白トラ行為への規制強化 ポイントを解説
    2026年4月1日より、貨物自動車運送事業法の改正法が一部施行され、違法な白ナンバートラック(白トラ)への規制が強化されます。従来の白トラ規制は、主に運送を行った事業者が処罰の対象でしたが、この規制強化により、運送を行った荷主も責任を問われることになります。
  • 冬用タイヤは「溝深さ」に注意 重要性と確認方法を紹介
    冬季のトラック輸送では、路面の凍結や積雪がある地域での走行が避けられず、冬用タイヤの装着が不可欠です。しかし、安全に走行するためには、単に冬用タイヤを履くだけでは不十分で、適切な管理が欠かせません。なかでも特に重要なのが、タイヤの「溝深さ」です。本記事では、大型車の冬用タイヤにおける溝深さの基礎知識や重要性、点検方法などを分かりやすく解説します。ぜひ参考にしてください。
  • 1月開催!外国籍ドライバー採用に向けたネパール視察ツアー企画!
    2024年3月、特定技能制度に追加された自動車運送業分野。弊社アズスタッフでは先行して特定技能ドライバーの教育事業をネパールにて展開し、依頼に対して迅速な対応ができるように、準備を進めてきました。現在は教育を終えて内定を待っている候補者が多くいるため、圧倒的なスピード感での入国を実現させることが可能となります。ネパール現地では国家資格を有する日本人の教職員を駐在させ、ドライバー教育を行っております。そして今回、1月21日(水)~23日(金)にかけ実際の教育現場の見学や、現地の日本語学校、教習所を視察し面接が可能なツアーを開催することが決定いたしました。今回はその内容についてご紹介します。
  • 現地教育
    弊社アズスタッフでは、ネパールの現地企業と連携した特定技能ドライバー教育事業の開始を発表しました。2024年3月、特定技能制度に自動車運送業に追加されましたが、現状はまだ広く浸透していないことを背景に、アズスタッフでは、国家資格を有する日本人の教職員を現地に駐在させ、ドライバー教育を行う事業に乗り出しました。今回はその現地での事業の内容をご紹介します。
  • ヨシ! 「仕事猫」が車輪脱輪事故防止を啓発
    一般社団法人日本自動車工業会は、人気キャラクター「仕事猫」とコラボし、大型車の車輪脱落事故防止を啓発するチラシを制作しました。本記事では、車輪脱落事故の概要や原因、日常的に行える対策などを紹介していきます。「仕事猫」や、「車輪脱落予兆検知装置」についても解説していくので、ぜひ参考にしてください。

ドライブワーク通信一覧へ

Copyright (c) Az staff Inc. All Right Reserved.