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新卒ドライバーの3分の1が3年以内に退職 定着率低迷の要因は?
運送業界は長年、深刻なドライバー不足に悩まされていますが、その要因のひとつとなっているのが定着率の低さです。採用を強化しても、早期離職が続けば人手不足は解消されません。
本記事では、運送業界の定着率をデータで確認したうえで、その背景について深掘っていきましょう。
運送業界は慢性的なドライバー不足の状況にあります。インターネット通販の普及などを背景に取り扱う荷物量は増加している一方で、ドライバーの人数は減少傾向にあり、2030年には必要なドライバー数に対して約36%不足する可能性も指摘されています。
このような状況にもかかわらず、2025年4月時点におけるトラック運転者の有効求人倍率は2.25倍となっており、全職種平均の1.18倍を大きく上回っています。これは、求人を出しても求職者が十分に集まっていないことを示しています。
さらに、新卒者の入社から3年以内の離職率は、高卒で32.8%、大卒で25%となっています。約3人に1人が短期間で離職していおり、若手ドライバーが定着しにくい状況であることが分かります。
また、ドライバーの構成は大きく偏っており、2023年の時点では、ドライバー全体の約半数が50歳以上となっています。若手の定着率が低い現在の状況が続けば、今後、高齢ドライバーが大量に定年退職した際、補充がおいつかないリスクが大きいです。
ドライバーの定着率が低い主な原因としては、以下が挙げられます。
・長時間労働
・待遇・賃金への不満
・職場環境のミスマッチ
それぞれ見ていきましょう。
長時間労働
トラックドライバーは長時間労働になりがちです。厚生労働省のデータによると、令和2年の時点の年間労働時間は大型トラックドライバーが2,532時間、中小型トラックドライバーは2,484時間であり、いずれも全産業平均の2,100時間を大きく上回っていました。こうした労働環境の厳しさは、早期転職の要因のひとつと見られます。
待遇・賃金への不満
長時間労働にもかかわらず、トラックドライバーの収入は多くありません。厚生労働省のデータによると、令和2年における年間所得学は、全産業平均で487万円でしたが、大型トラックドライバーは454万円、中小型トラックドライバーは419万円となっています。こうした待遇への不満が、退職につながるケースも少なくありません。
職場環境のミスマッチ
職場環境による離職も少なくありません。特に、初期教育や現場のフォローが十分にできなければ、新人が孤立し、早期の離職を招きかねません。
トラックドライバーの離職率の高さと、その原因について解説しました。
慢性的なドライバー不足に苦しむ運送業界ですが、せっかく獲得した若手人材も約3分の1が早期に退職しており、定着率の低さが目立ちます。長時間労働や低賃金、職場環境といった課題を改善し、長く安心して働ける職場にしていくことが求められています。
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