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自動フォークリフト2件を紹介 トラックドライバーの負担軽減に期待
2024年4月より適用されるトラックドライバーの労働時間規制を控え、運送業界全体で業務の効率化が求められています。そんななか、荷物の積み降ろしに活躍するフォークリフトにも、自動化の流れが到来しつつあります。
本記事では、2023年4月に発表があった自動運転フォークリフトに関する情報のうち、2件をピクアップしてご紹介します。

1件目は、ラピュタロボティクス株式会社(以下:ラピュタロボティクス)が、三菱ロジネクスト株式会社(以下:三菱ロジネクスト)との協業で開発した自動フォークリフトについてです。
ラピュタロボティクスはピッキングアシストロボットの開発などなど、物流現場の自動化に力を入れている企業です。一方の三菱ロジネクストはフォークリフトの販売数に関して国内2位の実績を誇ります。今回2社が協業で開発した自動フォークリフトの特徴は以下のとおりです
▼短期間での導入が可能ラピュタ自動フォークリフトは、ロボットの自己位置を確認するための反射板や磁石を必要としないため、短期間での導入が可能です。また導入後に運用変更やレイアウト変更にも柔軟な対応が可能です。
▼操作が簡単これまで熟練スタッフに頼っていたフォークリフトのパレット搬送も、タブレットによる簡単操作によって簡易化されましたまた、スタッフを確保するのが難しい夜間深夜帯の稼働も可能となるため、早期の投資回収が実現可能となります。
▼ サポートとアップデートの充実継続的なアップデートにより、基本性能のアップが期待できます。カスタマーサポートも充実しており、トラブル時には全国(沖縄離島は除く)に出向いて対応してくれます。
2件目は中国Multiway Robotics社(以下:マルチウェイロボット)製のSLAM式自動フォークリフトです。
SLAM式フォークリフトは、本体に内蔵した制御システムにより、単体で稼働できることが特徴です。マッピングから動作までの設定は10分ほどで済み、即戦力として活躍可能です。エリアごとの移動も設定することが可能で、倉庫間の搬送、貨物の整理なども自動化することができます。
2024年4月からの労働時間規制に関連する諸問題(2024年問題)や、慢性的な人手不足などの課題を抱える運送業界にとって、テクノロジーを用いた業務効率化は非常に重要です。本記事で取り上げた自動フォークリフトも、トラックドライバーの負担軽減や労働時間削減への貢献が期待されています。
なお、今回ご紹介したラピュタ自動フォークリフトとSLAM式フォークリフトは、いずれも4月12日~14日にインテックス大阪で開催される関西物流点に展示予定です。
文/BUY THE WAY lnc.
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