> > 「EVトラック対応充電マップ」が登場

ドライブワーク通信

「EVトラック対応充電マップ」が登場

2022年6月30日、排気ガスを出さないEVやFCVを使用し、CO2排出ゼロの「ゼロエミッション物流」に特化した物流専門カンパニーであるF-ZERO株式会社(以下F-ZERO)は、2~3トンサイズのEVトラックに対応可能な設備を持つ充電スポットをまとめた「EVトラック対応充電マップ」を公開しました。

Googleマップ上で閲覧可能なため、実際にEVトラックを運転するドライバーや、今後EVトラックの導入を検討している事業者にとっても利用しやすいサービスとなっています。
マップ開発の背景

EVトラックの導入障壁になっている要因のひとつに「充電が切れることなく運行できるかが不安」いったマイナスイメージがあります。

事実、F-ZEROが大手食品メーカーや化粧品メーカーに対して実施したヒアリングの中でも「EVトラックを導入した場合、中・長距離輸送の際に、万が一でも充電切れが起こらないかという不安がある」といった運用上の不安が多く聞かれました。

そういった不安の解決することを目的に、「EVトラック対応充電マップ」は開発されました。F-ZEROは、本マップによってEVトラックの普及率を高め、日本における「ゼロエミッション物流」の浸透促進を期待するとしています。

マップの機能

「EVトラック対応充電マップ」では、2~3トンサイズのトラック(小型トラック)が駐車可能かつ、EV充電設備を備えたスポットをGoogleマップ上に表示します。サービススタート時点では、F-ZEROが本社を置く三重県内が対象となっていますが、今後は他県や大型トラックにも対応していく予定となっています。

「ご利用いただきたいユーザー」としては、EVトラックドライバー、EVトラック導入検討事業者、ゼロエミッション物流を目指す事業者などが挙げられています。また、公式サイト内からは、拡充対象地域のリクエストを出すことも可能です。

「ゼロエミッション物流」の背景

2021年4月、政府は2030年までのCO2排出量を、2013年度比の46%減とする目標を発表しました。運輸セクターにも37.5%の削減が求められており、実現のためには2022年以降、毎年4%程度のCO2を削減していかなければなりません。

とはいえ、日本の物流事業者の99%は中小企業であり、人材不足や競争の激化などによって経営状況は決して明るくはありません。そういった中でも、中~長期的な成長を見据えるなら、やはりサステナブル対応も無視できない経営課題となっています。

そこでF-ZEROは、CO2排出ゼロの「ゼロエミッション物流」を目指し、カーボンニュートラル時代の先駆者として、各物流事業者や荷主企業の問題解決に取り組んでいくとしています。

文/BUY THE WAY lnc.

ドライブワーク通信バックナンバー
  • 外国人材を採用するまでのスケジュール
    外国人ドライバーを採用し、本入社までの期間はどれくらいかかるのか。 今回は、国外採用と国内採用で期間がかわるため、それぞれ紹介する。
  • 外免切替の取得方法と実態
    外免切替(外国免許切替)という制度は、外国で取得した運転免許を日本の運転免許に切り替えたい方にむけた制度である。特定技能(自動車運送業)のカテゴリーにおいては、日本でまだ運転免許を持っていなくとも、母国で取得した運転免許があれば、「特定活動」の在留資格で日本に入国し6か月以内に外免切替を行う。
  • 国外採用と国内採用の違い
    外国人ドライバーの採用には、国内採用と国外採用の2種類があり、それぞれに特色があり、メリット、デメリットが存在する。今回はそれぞれの特徴や違いについて紹介する。
  • 特定技能外国人が日本に来るまで
    現在の日本では、ドライバーの人手不足問題に直面している。 最近では特定技能外国人のドライバーでの活躍が期待されている。 特定技能外国人はどのような教育や手配を経て日本に来日するのか。
  • 外国人ドライバー受入制度の新設
    外国人ドライバー受入制度の新設

ドライブワーク通信一覧へ

Copyright (c) Az staff Inc. All Right Reserved.