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ドライブワーク通信
冬場に増えるトラックの脱輪事故 冬タイヤへの交換は正しい方法で!
トラックが冬用タイヤに交換する時期に、脱輪事故が増える傾向を受け、国土交通省は令和3年2月から令和4年2月までの期間、「大型車の車輪脱落事故防止キャンペーン」を実施します。
- ・各地方運輸局が行う街頭検査における、大型車のホイール、ナットの緩みの確認。
- ・運送事業者、タイヤ販売業者、自動車整備事業者等の関係者に向けて、啓発チラシを活用し、確実な作業実施を依頼。
- ・自動車運送事業者による「大型車のホイール・ナットの緩みの総点検」を実施。
- ・ホイール・ナットへのマーキング等の活用を推進し、日常点検において、ホイール・ナットの緩みの点検を重点的に実施するよう啓発。
- ・発生件数は131件(対前年度比19件増加)。
- ・冬期(11月~2月)に多く発生。
- ・特に東北地域で多く発生。
- ・車輪脱着作業後1ヶ月以内に多く発生。
- ・車輪脱落箇所は左後輪に集中。
「本キャンペーンの実施に際し、国土交通省は各関係者に向け啓発チラシを配布。
脱輪事故を防ぐ新しい「お・ち・な・い」をスローガンに、対策の徹底を呼びかけています。
▽「お」とさない! 脱落防止はまず点検。
事前の正しい点検が、「大きな事故を未然に防ぐ唯一かつ最良の手段」ついて、事前の正しい点検を啓発しています。
▽「ち」ゃんと清掃、ちゃんと給脂!
ボルトやナットの定期的な掃除と、給脂の重要性を強調。またボルトとナットは4年おきを目安に買い換えるべきとしています。
▽「な」ット締め、トルクレンチを必ず使用!
ナット締めの際は、適正なトルクレンチを用いて確実に締めるように呼びかけています。また、タイヤ交換後は50~100kmの走行を目安に行う「締め増し」についても言及しています。
▽「い」ちにち一回、緩みの点検。
毎日の点検の重要さと、その具体的な方法を紹介。ボルト・ナットの緩みはインジケーターを装着することで可視化することができます。また、脱輪が特に多い左後輪については、より重点的なチェックが必要としています。
脱輪事故の多くは、ホイール着脱時の不適切な取り扱いが原因で発生しています。
毎年行っていることだからといっておろそかにすることなく、正しい方法で取り扱いましょう。
今回配布された啓発チラシ内では、「お・ち・な・い」の4項目に加えて、さらに2つの注意点が記載されています。
▽ホイール・ナットの潤滑
ホイール・ボルト、ホイール・ナットのねじ部、およびナットとワッシャーの隙間などに、エンジンオイルなどの潤滑油を塗布し、回転させて油をなじませましょう。この際、ワッシャーがスムーズに回転するかどうかを確認し、回転しない場合はナットを交換してください。
▽ボルト、ナットの清掃
ホイール・ナット取り付け時には、ディスクホイールの取付面、ホイール・ナットの当たり面、ハブ取付面などの清掃も併せて行ってください。錆やゴミ、泥などを除いていきましょう。
文/BUY THE WAY lnc.
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