HOME > ドライブワーク通信 > 4月1日より施工「改正トラック法」の主な変更点
ドライブワーク通信
4月1日より施工「改正トラック法」の主な変更点
本記事では、改正トラック法による変更点のうち、トラックドライバーや運送事業者が押さえておくべきポイントについて解説します。
改正トラック法による主な変更点は以下の3つです。
● 白トラの罰則強化
● 委託回数の制限
● 書面交付義務・実運送体制管理簿の対象拡大
それぞれ詳しく見ていきましょう。
白トラの罰則強化
改正トラック法により、白トラへの規制が強化されました。
「白トラ」とは、営業許可を持たない白ナンバー車両による有償運転のことです。従来から違法でしたが、今回の改正では、この取締がより強化されています。
ポイントは、運送を行った側だけでなく、依頼した荷主や元請事業者の責任も追及されるようになった点です。違法な事業者に運送を依頼した場合、是正指導や勧告、企業名の公表に加え、100万円以下の罰金が科される可能性があります。
したがって今後は、委託先が営業許可(緑ナンバー)を持っているかどうか、荷主や元請業者からも確認しなくてはなりません。
委託回数の制限
多重下請け構造の是正に向け、委託回数に制限が設けられました。
これまでの物流業界では、元請けから下請け、更に孫請けへと再委託が繰り返されるケースが多く見られました。その結果、中間で運賃場分散し、実際に運送を担う事業者やドライバーに十分な対価が届かないという課題がありました。
こうした状況を改善するため、今回の改正では、再委託を原則として2次までに抑える努力義務が新設されています。努力義務ではあるものの、運送経路の透明性を高め、実際に運送を行う事業者への適正な運賃配分や責任の明確化が進むと期待されています。
書面交付義務・実運送体制管理簿の対象拡大
これまで、運送家規約に関する書面交付義務や、実運送体制管理簿の作成義務は、主に実運送事業者に課されていました。しかし改正後は、利用運送事業者(いわゆる「水屋」)にも、この義務が拡大されます。
書面交付義務では、運賃や附帯業務、荷待ち時間の扱いなどについて、書面または電子データで明示する必要があります。これにより、口頭ベースの曖昧な発注や、現場での不透明な追加作業の発生を防ぐ効果が期待されます。
また、実運送体制管理簿の作成に伴い、「最終的にどの事業者が運送を担っているのか」を把握・記録することも義務付けられます。これにより、仲介段階を含めた取引の流れが可視化され、白トラの介入や、不適切な再委託の防止にもつながります。
2026年4月より施行された改正トラック法は、物流業界が抱えてきた構造的な課題に対して対策を講じる改正です。
今後は、運送事業者だけでなく、荷主や利用運送事業者も含めた対応が不可欠です。現場で働くドライバーにとっても、自身の業務への影響を正しく理解し、変化に備えていくことが重要といえるでしょう。
-
燃費改善に役立つ「エコドライブ」 燃料費高騰への対策に
近年の燃料費の高騰により、トラックにおける燃費削減の重要性が高まっています。また、国土交通省の資料によると、2024年における日本のCO2総排出量のうち、営業用貨物車が占める割合は約4%にのぼりました。地球温暖化の深刻さや、国が掲げる温室効果ガスの削減目標を考慮すると、これは決して小さな数値とはいえません。全日本トラック協会を含む複数の交通系団体によって構成される「エコドライブ推進協会」では、燃費やCO2の削減に向けて、トラックドライバーが実践できる10のアクションを「エコドライブ10のすすめ」としてまとめています。 -
荷主企業が主体的に取り組む温室効果ガス排出量削減 ユーグレナのバイオ燃料を活用
2026年7月1日、株式会社ユーグレナは、丸紅ロジスティクス株式会社、丸紅エネルギー株式会社、篠崎運輸株式会社と連携し、バイオ燃料「サステオ51」を用いたトラックによる荷主の拠点間輸送を開始しました。サプライチェーン排出量の「Scope3」に該当する輸送由来のGHG(温室効果ガス)排出量を、荷主企業が主体となって削減する取り組みです。 -
改正物流効率化法が4月1日に施行も、7割の企業が「内容を知らない」と回答
帝国データバンクは、2026年4月1日に施行された「改正物流効率化法」に関するアンケート調査を行い、その結果を5月28日に公表しました。調査対象となったのは全国の2万3,083社、うち有効回答があったのは1万538社で、回答率は45.7%でした。 -
車道に増えた自転車、トラックドライバーにはどう見えている?
2026年4月1日より、改正道路交通法が施行されました。なかでも大きな注目を集めたのが、自転車の交通違反に対する「青切符」の導入です。これにともない、車道を走行する自転車の数が急増したことは、トラックドライバーにとっても気になるポイントでしょう。株式会社Azoopは、全国のトラックドライバーを対象に、「自転車の車道走行に関するアンケート」を実施し、2026年5月28日にその結果を公表しました。 -
求職者からの信頼が向上する「働きやすい現場認証制度」とは
2020年8月に国土交通省が創設した「働きやすい現場認証制度(正式名称:運転者職場環境良好度認証制度)」は、トラック・バス・タクシー事業者を対象に、職場環境改善への取り組みを可視化する制度です。認証を受ければ、自社が「安心して働ける会社」であることを客観的に示せます。これにより、求職者が安心して応募できるようになるため、運送業界の慢性的な課題である、ドライバー不足の軽減が期待できるでしょう。












