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「過剰包装ゼロ」を目指す包装環境改善協会 クラウドファンディングは初日で100%を達成と支持が集まる
近年、必要以上に多くの梱包資材を使用する「過剰包装」や、大きすぎる箱を使用する「課題包装」が問題視されています。
このような状況を受け、2023年10月、大阪に本社を置く老舗包装メーカーである株式会社ロック(以下「ロック」)は、必要以上に大きな箱に大量の梱包材を詰め込む過剰包装「ぶかぶか包装」をやめ、適正なサイズでの梱包(ぴったり包装)を目指す「ぶかぶか包装やめようプロジェクト」を立ちあげ、以降多くのメーカーや物流業者からの賛同を集めてきました。さらに2024年7月、同社はこの活動のさらなる前進を目的に、一般社団法人包装環境改善協会(以下「包装環境改善協会」)を設立。2025年2月には、新たな認証制度の導入に向けたクラウドファンディングも実施しました。
過剰包装や過大包装は、必要以上に多くの資源を消費し、環境に対して大きな負荷がかかります。とくに、海に流出する「海洋プラスチック」は、生態系に対して大きな影響を与え、少なくとも700種以上に被害をもたらしているとされています。そんなプラスチックごみのうち、約7割は容器包装に由来しています。そのため、過剰包装・過大包装を避けることは、環境負荷を減らすうえで非常に重要です。
そんな過剰包装・過大包装ですが、普段の生活の中で目にしないことはないほど身近に存在します。お菓子の個別包装や、スーパーの肉や魚に使用されるトレー、レジ袋など、具体例を挙げればきりがありません。ネットショッピングの普及に伴って特に増えているのが、商品のサイズに対して大きすぎる箱に大量の梱包材を詰め込んで発送する「ぶかぶか包装」です。
「ぶかぶか包装」は、環境だけでなく運送業界にも悪影響を及ぼします。商品の量に対して箱のサイズ過剰に大きい「ぶかぶか包装」は、トラック1台あたりに詰め込める荷物の量を減らし、運送効率の悪化も招いているのです。これは慢性的なドライバー不足に悩む運送業界にとって無視できない課題といるでしょう。
ロックおよび包装環境改善境界が推進する「ぴったり包装」には、ごみになる梱包材を減らすことで環境への負荷を減らしたり、運送時の効率を高めたりして、前述の「ぶかぶか包装」の課題を解決できるメリットがあります。
さらに「ぴったり包装」にはもうひとつ、荷主や一般消費者にとっても見逃せないメリットがあります。それは発送時にかかる運賃を大幅に削減できるという点です。例えば、従来60サイズ(縦、横、高さの合計が60センチ以内)で発送していた荷物の場合、高さが3センチ以内の箱を使用することで運賃を半額以下に押さえることも可能になります。
包装環境改善協会は現在、消費者が「ぴったり包装」の商品を選びやすくなるための認証制度の準備を進めており、そのためのクラウドファンディングを2025年2月3日より実施指定います。既に初日の段階で目標金額を達成するなど、多くの支持を集めています。
過剰包装・過大包装は、環境の面でも、輸送における人手不足解消の観点からも、改善が求められる課題です。「ぴったり包装」を推進する取組は、持続可能な物流に向けた動きとして注目が集まります。
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