HOME > ドライブワーク通信 > 引越事業者優良認定制度(引越安心マーク)とは?概要と取得の手順を紹介
ドライブワーク通信
引越事業者優良認定制度(引越安心マーク)とは?概要と取得の手順を紹介
「消費者に選ばれる引越事業者でありたい」
「引越作業の質の高さをアピールしたい」
引越事業者のなかには、上記のような悩みをお持ちの引越事業者の方もいるのではないでしょうか。
多くの消費者は、できるかぎり信頼のおける引越し業者に依頼したいと考えるものです。
そこで効果的なのが、「引越事業者優良認定制度(引越安心マーク)」の取得です。
全日本トラック協会(全ト協)による認定制度なので、取得すれば客観的に引越作業の質の高さをアピールすることができます。
本記事では、引越安心マークの概要と、取得手順について解説します。
取得を検討している方は、ぜひ参考にしてください 。

インターネットの普及により、消費者は引越の際、多くの選択肢のなかから、自身の予算や都合に合った事業者を選べるようになりました。
しかし、選択肢が増えたことで「どの事業者に依頼すれば良いのか分からない」と悩む消費者も増加していました。さらに「引越し作業の質が低い」「料金が不適切」といった、悪質な事業者によるトラブルも跡を絶ちませんでした。
こうした背景を受け、全ト協は2014年から、引越安心マークを創設しました。
引越安心マークは、全ト協が「優良な事業者である」と認定したことの証明です。そのため、引越安心マークを取得した事業者であれば、消費者は安心して依頼することができます。
もちろん、事業者の目線でも、引越安心マークがあれば、引越業務の質の高さを消費者にアピールでき、集客につながるため、大きなメリットがあるといえるでしょう。
引越安心マークの審査は、以下のスケジュールに沿って進みます。
- ● 説明会:4~6月
- ● 申請書の頒布:説明会開催初日~震災受付日の前日
- ● 申請期間:7月中旬~8月上旬
- ● 審査結果の発表:12月中旬
取得するためには、申請資格を満たし、申請期間中に申請したうえで、審査に合格しなければなりません。
以下では、引越安心マークの申請資格、審査基準、認定の有効期間について、それぞれ説明します。
引越安心マークを申請するためには、以下の2つの条件を満たしている必要があります。
- ● 引越に関わるすべての事業所に、全日本トラック協会の引越管理者講習を、過去3年以内に終了した者が1人以上在籍している
- ● 引越に関わるすべての事業所にが、「Gマーク」を取得、もしくは「安全性優良事業所」相当の認定を受けている
引越安心マークの審査は、以下の7つの基準に従っておこなわれます。
- 1. 引越における約款を遵守している
- 2. 苦情などに適切に対応できる体制の整備と、責任の所在の明確化がされている
- 3. 適切な従業員教育が行われているか
- 4. 引越に関係する法令を遵守しているか
- 5. 廃棄物処理などを適切に行っているか
- 6. 個人情報の取扱いを適切に行っているか
- 7. 制度の信用を損なう行為、もしくは信用を損なう恐れのある行為がないか
引越安心マークは、認定された年度の1月1日から数えて3年間有効です。
以降の更新には、3年毎におこなわれる更新審査で合格する必要があります。
引越安全マークの概要と、取得手順を紹介しました。引越安全マークは、全日本トラック協会による認定を受けている証明になるため、取得していれば依頼を検討している消費者に対して安心感を与えられるでしょう。取得するためには、申請基準と審査基準を満たしたうえで、7月中旬~8月上旬の申請期限中に申請する必要があります。
文/BUY THE WAY lnc.
-
外免切替制度内容変更、助成金について
海外で取得した免許を日本の免許に切り替える制度である「外免切替」。近年、この外免切替での免許取得者の問題が多発しています。その内容は「交通事故」、「交通マナー」です。外国人によるひき逃げや逆走が続発 問題が増加していることを受け、警察庁は10月1日より、外免切替を厳格化することを決定しました。今回は、どこが変更されたのか、今後どういったことが見込まれるのかをご紹介していきます。 -
外国人が好む募集要項
2025年春、特定技能制度に新しく追加された業種「自動車運送業」。現在、少しずつ参入企業が増え、採用活動を行っている企業が増えています。今後さらに多くの企業が参入し需要が供給を超え、人材の引き合いが見込まれるこの制度ですが、外国籍ドライバーが集まりやすい募集要項はどういった内容なのでしょうか。今回は、外国人の候補が好む条件について実際の声も参考にし、ご紹介します。 -
外国人ドライバーを検討する上での国籍比較
特定技能制度は、国内人材を確保することが困難な状況にある産業分野において、一定の専門性・技能を有する外国人を受け入れることを目的とする制度です。2018年に在留資格「特定技能」が創設され、2019年4月から受入れが可能となりました。自動車運送業分野においては、特定技能1号について受入れが可能な分野として2024年4月新たに定められました。 -
トラックドライバーの喫煙率は平均の3倍以上 健康リスクだけではなく交通事故のリスクも
2025年7月、全日本トラック協会(全ト協)は、「ドライバーの健康増進に向けた取組の推進」の一環として、「運転中だけたばこをお休みしてみませんか? 」と題した啓発チラシを作成しました。それに合わせて本記事では、トラックドライバーの喫煙状況や、一般的な喫煙のリスク、トラックドライバーならではの喫煙リスクなどについて解説します。 -
多くのドライバーが「運転中に眠気による危険」を体験 睡眠不足が招くリスクとは
2025年7月、全日本トラック協会(全ト協)は、「いい仕事は快適な睡眠から 」と題した啓発チラシを公開しました。これは「ドライバーの健康増進に向けた取組の推進」の一環として作成されたものです。そこで本記事では、トラックドライバーの睡眠不足が招くリスクや、睡眠のチェック方法などについて解説します。