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アサヒロジスティクスの「女性専用トラック」第3弾が導入

7月21日、アサヒロジスティクス株式会社(以下:アサヒロジスティクス)は、同社の狭山チルド物流センター(埼玉県狭山市)に、女性専用トラック「クローバー」2台を導入しました。アサヒロジスティクスの女性専用トラック導入はこれで4拠点目となります。

女性専用トラック「クローバー」とは

「クローバー」は、実際にトラックに乗務する女性ドライバーの生の声を聴き、女性ならではの視点で選んだ装備やデザインを取り入れた、女性ドライバーのためのトラックです。

▽女性専用車両「クローバー」の特徴

  • 1.トラックの名称であるクローバーを取り入れたデザイン。
  • 2.運転席内をすべて覆えるカーテンなど、女性の「快適」を考えた装備。
  • 3.助手席側足元の安全性窓もカバーできるデザイン。
  • 4.女性の身長にあわせて、ラッシングベルトの収納フックを通常より低い高さに設置。
  • 5.未経験者も運転しやすいオートマチック車。
  • 6.見やすさを考慮したサンバイザー。
業界の人材不足解消へ、注目を集める女性ドライバー

物流業界は全産業平均を上回る人材不足に直面しています。また高齢化も深刻で、厚生労働省が行った労働力調査によると、平成29年の時点で、29歳以下の若年層は全産業の16.1%に対する9.4%、一方で40~54歳は約半数の44%を占め、今後この世代が退職していくことで、人材不足のさらなる深刻化が懸念されています。

そんな中で注目されているのが女性ドライバーの可能性です。物流業界における女性の進出率は2.4%と、全産業の43.8%に対して極めて低い水準にあります。

2016年4月1日に施行された「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」により、女性は今後の経済成長の源泉として注目されており、労働力確保を行う上で、高齢者や女性がより活躍できる環境づくりを行うことは、非常に有効であると考えられています。

重量物を扱うことがあるなど、体力面ではどうしても男女の差が出てしまい、まだまだ女性を積極的に登用することが難しいと思われている側面もありますが。今後は性別・年齢問わず活躍できる職場環境を、企業側が率先して整備する必要があります。

女性ドライバーが気持ちよく働ける環境を

アサヒロジスティクスでは、女性ドライバー活躍の場を広げ、気持ち良く働ける環境づくりを目指す「クローバープロジェクト」を2019年12月よりスタート。女性専用トラック「クローバー」もその一環として導入されています。

「多くの女性にドライバーという職業に関心を持ってもらうためには、まずは実際に働いている女性ドライバーが気持ちよく働ける環境でなければ!」という思いからスタートしたという同プロジェクト。

今後も導入拠点の業務に合わせた車格・機能を考慮しつつ、展開を続けていくとしています。

文/BUY THE WAY lnc.

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