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コロナ禍における物流業界のM&Aニーズは堅調に推移
ビジョナル・インキュベーション株式会社が運営する事業承継M&Aプラットフォーム「ビズリーチ・サクシード」は、2020年4月~12月に「ビズリーチ・サクシード」で公開されていた物流関係の譲渡案件数が、前年同期比1.5倍、前々年同期比3.6倍で、全公開譲渡案件数のうち4%超であったと発表しました。
「ビズリーチ・サクシード」の累計譲り受け企業6600社のうち、物流関連会社は220社超で、物流業界のM&Aニーズが高まりを見せています。
近年、物流業界は再編が求められており、後継者未定の企業も少なくないことから、「ビズリーチ・サクシード」ではコロナ禍以前から、物流業界の譲渡企業・譲り受け企業のニーズは堅調に推移していました。
M&A業界全体を見ると、2020年4~6月頃はコロナ禍の影響から様子見をする企業が多く、M&Aの検討をストップする企業が多くありましたが、物流業界のM&Aはコロナ禍以前と変わらず、譲渡企業・譲り受け企業ともにニーズを維持していました。
「ビズリーチ・サクシード」を利用するM&Aアドバイザーを対象に、2020年12月末~2021年2月初旬に実施したアンケートによると、今後半年でM&Aのニーズが増えそうな譲渡案件の業種として、「物流・倉庫」が8位にランクインしました。このことから、今後物流関係の譲渡案件はさらに増加すると予想されています。
一方、「ビズリーチ・サクシード」の利用企業を対象に、2020年10月末~11月初旬の期間で実施したアンケートにおいては、譲り受け企業の76%が「コロナ禍においてM&Aはチャンスだと捉えている」、87%が「コロナ禍においても、M&Aを前向きに検討している」と回答。譲り受け希望の企業も増加する見通しです。
コロナ禍を受けても堅調な物量業界のM&Aニーズについて、ビジョナル・インキュベーション株式会社、「ビズリーチ・サクシード」事業部の事業部長を務める前田洋平氏は、以下のようにコメントしています。
「ビズリーチ・サクシード」において物流業界のM&Aニーズは堅調です。このようななか、「ビズリーチ・サクシード」では、現在検討中の案件のなかで、地場運送、長距離運送など複数の物流業界の案件で成約の可能性が高いです。運送業界のなかでも、新しいエリアに物流拠点を置き、配送網を広げたいという理由で買収を検討しているケースが多い傾向にあります。実際に、「ビズリーチ・サクシード」を通じてコロナ禍の影響下で成約した案件のなかには、新しい地域に物流拠点を置くための成約事例があります。また、規模に関しては小規模案件も注目されています。譲り受け企業のなかには、アフターコロナにドライバー・トラック不足になることを見込み、先行投資として、企業の事業戦略に合うよい案件があれば積極的にM&Aを検討しているケースが多くあります。このほか、ドライバーの勤怠管理の強化が求められるなか、長距離運送の場合、中間に拠点をつくりたいというニーズも見受けられます。物流業界のM&Aは、譲渡企業・譲り受け企業ともに今後さらにニーズが増加すると予想します。
現在の不確実性の高い経済環境において事業を成長させ続けるためには、経営のパートナーと出会えるM&Aを一つの選択肢とすることが必要と考えます。「ビズリーチ・サクシード」は、審査を通過した法人企業のみが利用できる会員制であることにこだわってきました。現在は、譲り受け企業としての利用者さまの約7割が経営に携わる方で、自ら積極的に活用されています。「ビズリーチ・サクシード」は、M&Aにおける質の高いマッチングに貢献することで、事業承継M&Aが経営戦略における選択肢として普及するよう努めてまいります。
文/BUY THE WAY lnc.
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