> > あおり運転対策にも有効。ドライブレコーダーの選び方

ドライブワーク通信

あおり運転対策にも有効。ドライブレコーダーの選び方

今年8月10日に常磐自動車道で発生した「あおり運転殴打事件」はニュースなどでもたびたび報じられ、世間の注目を集めました。

この事件で犯人逮捕に大きく貢献したのがドライブレコーダーです。事件時の様子を記録した被害者のドライブレコーダーには、加害者による蛇行運転や急停止といったあおり行為の様子や、殴打の場面がはっきり映っており、決定的な証拠となったのです。この事件の影響を受け今、ドライブレコーダーの需要が急激に伸びています。

もしもの時の原因究明や、あおり運転対策としても役立つドライブレコーダーは、乗用車だけではなくトラックにとっても必需品といえます。全日本トラック協会でもドライブレコーダーの導入を推進しています。

トラックに対応した「24V」のものを選ぶ

自動車には12Vのバッテリーを1つだけ積んだ「12V車」と、2つ積んだ「24V車」の2種類があります。一般的な乗用車は12V車、トラックなどの大型車両は24V車になります。

ドライブレコーダーにも「12V車対応」「24V車対応」の2種類があるので、導入する車に合ったものを選ぶようにしましょう。トラックの場合はもちろん「24V車対応」を選びます。

もしも対応していない機種を選んでしまった場合、取り付け自体が不可能であったり、取り付けられても正常に機能しないどころか、車両の故障や事故の原因にもなります。

ドライブレコーダーの選び方

「ドライブレコーダーを導入したいけど、何を基準に選べば良いのか分からない」という方も多いと思います。ここではドライブレコーダーを選ぶ歳の基準を紹介していきます。

▼解像度が「フルHD」以上ものを選ぶ
解像度は「フルHD」以上、画素数は「200万画素」以上を目安に選びましょう。解像度や画素数が低いと、せっかくドライブレコーダーが事故現場を記録しても「画質が荒くて事故相手のナンバープレートが読めない」「相手の顔が分からない」などのトラブルが起こりやすくなります。
▼広範囲を撮影できるものを選ぶ
正面だけではなく、様々な角度、できるだけ広範囲の情報を記録できることが重要です。「前後撮影可能」かつ、水平画角が「100°以上」が目安になるでしょう。特に「前後撮影可能」の機能については、あおり運転対策や追突対策など、役に立つ場面が非常に多くあります。
「駐車監視機能」があるものを選ぶ
車両に起こるトラブルは運転中の事故ばかりではありません。顧客の荷物を扱うトラックだからこそ、車上荒らしをはじめとする駐車中のトラブルも対策したいものです。「駐車監視機能」のあるドライブレコーダーなら、駐車中の映像もしっかりすることができます。

導入には助成制度が利用できることも

運送業者がドライブレコーダーを導入する場合は、トラック協会から助成金が出る場合があります。助成金額や受けるための条件は都道府県によって異なるので、各都道府県のトラック協会に問い合わせるか、ホームページをチェックしてみましょう。

文/BUY THE WAY lnc.

ドライブワーク通信バックナンバー
  • 能登半島地震の被災地に対する、運送事業者の支援を一部紹介
    2024年1月1日に発生し、240名の命を奪った能登半島地震から1ヶ月が経過しました。被災地では現在でも約1万4000人の方が避難所での生活を余儀なくされています。そんななか、全国のさまざまな企業が、被災地に向けた支援を実施、あるいは今後の支援を表明しています。今回は、運送事業者が行った支援について、ごく一部ではありますが紹介していきます。
  • 佐川急便、再配達の荷物をファミリーマートのロッカーで受け取れるサービスを開始
    2024年1月22日、佐川急便株式会社(以下:佐川急便)は、不在で受け取りができなかった宅配便の荷物を、ファミリーマートの専用ロッカーで受け取れるサービスを開始しました。再配達の削減効果に期待がかかるほか、ユーザー目線では受け取りの選択肢が増えることによる利便性の向上が見込まれます。
  • 消費者庁、EC事業者に対し「送料無料」の表示の見直しを要求
    2023年12月19日、消費者庁 はEC事業者などに対し、「送料無料」表示の自主的な見直しを求める旨を発表しました。この要求の背景にあるのが、背景には、2024年4月以降に起こるとされている「物流の2024年問題」です。
  • 引越事業者優良認定制度(引越安心マーク)とは?概要と取得の手順を紹介
    「消費者に選ばれる引越事業者でありたい」「引越作業の質の高さをアピールしたい」引越事業者のなかには、上記のような悩みをお持ちの引越事業者の方もいるのではないでしょうか。多くの消費者は、できるかぎり信頼のおける引越し業者に依頼したいと考えるものです。そこで効果的なのが、「引越事業者優良認定制度(引越安心マーク)」の取得です。全日本トラック協会(全ト協)による認定制度なので、取得すれば客観的に引越作業の質の高さをアピールすることができます。本記事では、引越安心マークの概要と、取得手順について解説します。取得を検討している方は、ぜひ参考にしてください 。
  • 事業用自動車総合安全プラン2025」達成に向けた、全日本トラック協会の取組状況が公表
    令和5年11月17日、「事業用自動車総合安全プラン2025」達成に向けた全日本トラック協会の取組状況 が発表されました。本記事では、国土交通省が掲げる「事業用自動車総合安全プラン2025」と、その達成のために全日本トラック協会が定めた「トラック事業における総合安全プラン2025」の概要と現状について、それぞれ解説します。

ドライブワーク通信一覧へ

Copyright (c) Az staff Inc. All Right Reserved.