荷主企業が主体的に取り組む温室効果ガス排出量削減 ユーグレナのバイオ燃料を活用
サプライチェーン排出量の「Scope3」に該当する輸送由来のGHG(温室効果ガス)排出量を、荷主企業が主体となって削減する取り組みです。
サプライチェーンにおけるGHG排出量は、「Scope1」「Scope2」「Scope3」の3種類に分類することができます。
「Scope1」は、自社が直接排出した直接排出したGHGの量を指します。自社で製品を製造したり、加工したりするために、燃料を燃焼させて排出したCO2の量などが該当します。
「Scope2」は、他社から供給された電気や熱、蒸気などを利用することで、間接的排出したGHG排出量です。例えば、自社が電力会社から電気を買って利用した場合、その電気を作るために排出されたCO2の量などが該当します。
「Scope3」は、サプライチェーンにおける、自社以外のGHG排出量を指します。例えば、自社製品や、その原材料を輸送する際に、運送事業者が排出するCO2もここに含まれます。
環境問題への取組が企業の評価に大きく影響する現在において、「Scope3」の排出量を減らすことは、「Scope1」「Scope2」と同様に重要です。したがって、運送におけるGHGの削減も、運送事業者だけでなく、荷主企業にとっても取り組むべき課題となっているのです。
冒頭で取り上げたバイオ燃料「サステオ51」は、ユーグレナが供給する次世代バイオディーゼル燃料です。廃食油や植物由来油脂などを原料とし、軽油に代わるトラックの燃料として用いられます。既存のディーゼル車両や燃料供給インフラをそのまま利用できる「ドロップイン燃料」であるため、車両を入れ替えたり、給油設備を新設したりすることなく、燃料を切り替えるだけで導入できる点も特徴です。
ユーグレナ、丸紅ロジスティクス、丸紅エネルギー、篠崎運輸は、この「サステオ51」を活用し、荷主企業もGHG削減に参画できる物流モデルを構築しました。
丸紅ロジスティクスによる物流スキーム全体設計と運用管理のもと、丸紅エネルギーはユーグレナから調達したサステオ51を篠崎運輸に供給し、篠崎運輸は、専用車両(10トントラック1台)を用いて茨城県内の2つの物流拠点間で輸送を行います。
この取り組みにおける各社の役割は以下のとおりです。
・ユーグレナ
バイオ燃料「サステオ51」の提供
・丸紅エネルギー
燃料の調達・供給
・篠崎運輸
燃料を使用した輸送オペレーション
・荷主企業
低炭素輸送の採用・費用負担
・丸紅ロジスティクス
物流スキームの全体設計・運用管理
GHG削減は、これまで運送事業者が主体となって行うことが一般できでしたが、近年はサプライチェーン排出量が重視されるようになったこともあり、荷主企業にも積極的な取り組みが求められています。
今後、「サステオ51」のような、「Scope3」のGHG排出量を減らす動きがどのように広がっていくのか、注目が集まります。