ドライブレコーダー映像から個人情報を取り除くAIの開発に成功
8月31日、TRUST SMITH株式会社は「ドライブレコーダー映像から個人情報を取り除くAI」の開発に成功したと発表しました。
この技術を活用することで、ドライブレコーダーの映像をより汎用的に利用できるようになります。
ドライブレコーダーの普及により、交通事故が起きた際の事実確認は容易になりました。また記録された映像を通して自身の運転を客観的に見直し、安全運転教育に役立てられる点も、ドライブレコーダーの大きなメリットです。
一方でドライブレコーダーの映像には、顔や表札、車のナンバープレートなど、個人情報が多く含まれます。
事業者が個人情報を取り扱う際には、個人情報保護法を遵守しなければなりません。今年6月には改正個人情報保護法が公布され、より慎重な取り扱いが求められるようになりました。こういった規制は今後いっそう厳格化していくことが予想されます。
「ドライブレコーダー映像から個人情報を取り除くAI」は、ドライブレコーダーに記録された映像から個人情報に関わる要素全てを自動で認識し、当箇所をモザイクのように自動で消し込むというものです。
このAIを用いて個人情報を取り除いた映像であれば、個人情報保護法を遵守しつつ、より汎用的な映像の仕様が可能に。
事故時の事実確認や安全運転教育などドライブレコーダー本来の用途にいっそう活かしやすくなります。
「ドライブレコーダー映像から個人情報を取り除くAI」は、筑波大学大学院の坂本航太郎氏らが考案し、TRUST SMITHが開発。
大きく2つの特徴を持ちます。
既存の映像技術では困難だったオンプレミスでの処理が可能となりました。これによりドライブレコーダーで撮影される映像から個人情報をリアルタイムで特定し、取り除くことができます。
▽2.高精度での映像処理が可能最先端の情報技術を活用した独自のライブラリで、情報量の多い映像でも高速に処理することができます。
トラックの自動運転技術の開発を始め、モビリティ分野での技術開発を進めてきたTRUST SMITH。同社では今後、「ドライブレコーダー映像から個人情報を取り除くAI」の重要性がいっそう高まると推察しています。
この技術が普及すれば、個人情報保護の観点で使用が制限されてきたあらゆる場面において、ドライブレコーダーの映像が利用できるようになります。
ドライブレコーダーによって蓄積された数多くの交通事故データを継続的に取得することができれば、事故原因の識別や、事故の発生確率までAIで予想することまで可能になり、交通事故削減への大きな貢献が期待できます。
文/BUY THE WAY lnc.